来栖一騎について、最初にキャラクターデザインや人物設定などの資料をご覧になった時は、どんな印象を持たれましたか?
明るそうな人物だなと感じました。とはいえ、少し寂れた印象を持つコートを纏っていたりと、女遊びが好きというだけではない裏側もきっとあるのだろうなと想像していました。初めは「子育て企画」という通称でこの作品が呼ばれていたので、パパになるのかしら???とか思っていましたね。
そこから実際に演じてみて感じた、一騎の魅力や面白さというのはありますか?
明るさと勢いが結果としてついたかなと感じています。監督にも「たくさん料理してください」と言われていたので、作品と人物を壊さない範疇のなかでいかに自分が来栖一騎という人物に色を付けられるか?という部分は監督からの試練として受け止めていましたね。 とはいえ、セリフ回しの妙が既にとても面白かったので、そのよさを生かしたいと思って演じていました。
海坂ミリに対する父親的な部分と、プロの殺し屋の部分という両面を演じるにあたって、意識されていることなどはありますか?
ぶっちゃけあまり「ここはこう」という意識はしていませんでしたね。ファンタジーな部分も多量にあって、殺し屋といいつつもとてもライトに人を撃ってしまうので(殺し屋だから、なのかもしれませんが…)、見た目のタッチがあまり残虐には描かれていないと思います。 どちらかというと全体を通してリアルな部分と大げさな部分のバランス感のようなものの方が意識していたかもしれません。
豊永さんからご覧になった諏訪 零とミリの印象、また、それぞれに感じる魅力をお聞かせください。
零くんは、いろいろ羨ましい人物ですね(笑)。とはいえ、一見自堕落で羨ましく見える零くんも、殺し屋ならではの過去があるので、そこからの彼の変化はとても魅力的だと思います。 ミリちゃんは、もうなんか、何も言うことがないです。ただただかわいい。木野日菜さんが演じることでよりその魅力が爆発していると思います。自分も一児の父なので、この「かわいい」という感覚がとてもよくわかるようになりました。
放送済みのエピソードについて、印象に残ったシーンやお気に入りのシーンはありますか?
話のなかではなく、めちゃくちゃ細かい部分なんですが。オープニングで一騎がミリちゃんを抱っこする動きがあるんですけど、あそこの動きがチョーリアルで感動しました。 とてもこだわりを感じました。エピソードでいうと、ミリちゃんのお母さんとバーで話すシーンは印象的ですね。いろいろひっくるめて背負ってやるのが母親の仕事、という一騎に対して、育てたこともないクセに、こういうことをいうヤツほど人を不幸にする、という返しは…とても考えさせられます。
豊永さんが思う、本作『Buddy Daddies』のイチオシポイントを教えてください。
ミリちゃんかわいい。いろいろなお話の疑問に対してツッコミながら観られる方、そんななかでふと、疑問とかツッコミとか関係なくときにハッとさせられる言葉や真理に気付ける方。オススメです。
最後に、本作を楽しむ視聴者に向けてのメッセージをお願い致します。
オリジナル作品ですので、先の展開が誰にもわからないというのは本当に楽しくワクワクするものだと思います。今後、彼らがどういったことに巻き込まれていくのか?思っていた展開と違う!?ともしかしたらなるかもしれません。そんな予想外も含めて、ぜひ楽しんで観ていただけたら嬉しく思います。 大丈夫、ミリちゃんは裏切らない!!!