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⑦木野日菜さんインタビュー

  • 木野日菜

海坂ミリについて、最初にキャラクターデザインや人物設定などの資料をご覧になった時は、どんな印象を持たれましたか?

オーディションの際に第1話のシナリオをいただいて初めて読んだときは、4歳の女の子が出てくるけどそのシーンの前後には激しい銃の撃ち合いなどが書かれていて、とても衝撃的な出会いだったのを覚えています。 キャラクターデザインでは自然な笑顔からコミカルな顔まで振れ幅が大きくて、とても表情豊かだと思いました。このお顔まで表現されているならもっと大袈裟に演技をしてもいいかな…!と想像が膨らみました。

そこから実際に演じてみて感じた、ミリの魅力や面白さというのはありますか?

実際に子育て経験のある方が多く関わって作品を作られているので、ミリの言動がとてもリアルな子どもに近くて、予想できない行動や言葉の連続でみんなを振り回してしまうところが魅力的だと思います。 振り回されちゃうほど大変!でもそれがすべて真っ直ぐで素直な姿なので愛おしいです。 自由奔放に演じるのはとても楽しかったです!

ハードボイルドな世界観で唯一の癒しであり、アットホーム感を担うミリですが、そんな彼女を演じるにあたって、意識されていることなどはありますか?

オーディションのときから小さい子を演じているというデフォルメしたお芝居ではなくリアルに演じてほしいというディレクションをいただき、ずっと意識して演じていました。 なので、頭で考えずにパッと言葉に出ちゃう感じを常に思って収録していたのですがすごく難しかったです。 テストテイクのときに子どもだからこそ声のボリュームをあまり意識せずに喜怒哀楽を演じてみて、そこからディレクションいただき削っていくという感じでした。 シリアスな場面とアットホームな場面が切り替わる作品ですが、ほとんど豊永さんと内山さんと一緒に収録できたので、お芝居で引っ張っていただきながらどのシーンも楽しく演じさせていただきました。

木野さんからご覧になった来栖一騎と諏訪 零の印象、また、それぞれに感じる魅力をお聞かせください。

一騎は明るくて世渡り上手。だけど心の奥ではずっと過去が残り続けていて愛から逃げているキャラクター。 零は生活力がなくて笑顔になることもよくわからないけれど、殺し屋としてのスキルは高く、幼少時からの育ち方で愛をまだ知らないキャラクター。 殺し屋としてでもなく、ミリの前だからというわけでもない、ふたりの素が見える会話がお話の端々に出てくるのですが、そこのシーンがとても好きです。「聞かねえよ」「言わないよ」のシーンや、「3人分…?」「3人分」のシーンなどふたりとも話を追うごとに心の変化や成長が丁寧に描かれているので必見です。

放送済みのエピソードについて、印象に残ったシーンやお気に入りのシーンはありますか? 

一騎が一騎パパになる第1話の「俺がお前のパパだ!」のシーンと零が零パパになる第3話の「俺は、こいつのパパだ」のシーンはすごく印象に残っています。 どちらのシーンも、収録で台詞を聴いたとき、想像していた以上にブワッッと鳥肌が立つくらい嬉しくなりました。 お気に入りのシーンは第5話のミリと久ちゃん(九棋久太郎)、一騎と零の二手に分かれたシーンです。 それまで謎に包まれていた久ちゃんがまさかミリの様子を見ていてくれることになり、お仕事を聞かれた久ちゃんはいつものトーンで一騎たちはお笑い芸人と石油王だと嘘のお仕事を話すのが意外すぎてほっこりしちゃいました。 それに翻弄される一騎もいつも以上にはちゃめちゃな心情になっていて、観ていてクスクス笑ってしまう大好きなシーンです。 あと、零のボソッと言うツッコミシーンもすごく好きで、こんなふうに言うの!?面白すぎる!と何度も笑いを堪えて収録しました。

木野さんが思う、本作『Buddy Daddies』のイチオシポイントを教えてください。

役所でのやりとりや保育園入園準備の会話、つまんな〜い!と車の椅子を蹴って駄々をこねる姿など、他の作品では描かれていないところまで描かれているリアルな作りと同時に、フィクション部分もふんだんにあって、両方楽しめるところが魅力的な作品です。 リアルとコメディとシリアスが混ざり合ってスピーディーに物語が進んでいくので毎話あっという間に感じていただけると思います。 そして、一騎、零、ミリの他に描かれているキャラクターたちもすごく魅力的でこの先重要なキャラクターです。注目してほしい登場人物だらけなのですが、個人的にあんな先生とミリのお友達が大好きなので保育園での出来事も楽しみにしていただきたいです!

最後に、本作を楽しむ視聴者に向けてのメッセージをお願い致します。

『Buddy Daddies』を楽しんでご視聴いただき、本当にありがとうございます! 作品を観て、子どもがこんな時期もあったな懐かしいなと思われる方、今子育てをされている方、両親ってこんな大変だったんだと思われる方。幅広いたくさんの方にそれぞれ違った目線で楽しんで観ていただける作品だと思います。 私もミリを演じていて、忘れてしまっていた自分の小さい頃の出来事をたくさん思い出しました。 オリジナル作品ですので、これからどうなるのか先のわからない展開を最後までぜひお楽しみください!