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⑪Ayaseさんインタビュー

  • Ayase

「SHOCK!」がオープニングを飾る『Buddy Daddies』という作品には、どのような印象をお持ちになりましたか?

最初に作品の簡単な資料をいただいたんですけど、これはアニメとして動いたとき、この女の子(海坂ミリ) がどれだけかわいいかが重要になるだろうなと思いました。実際に映像を観させていただいたら、ミリがめちゃめちゃかわいかったです。

楽曲について、アニメスタッフのほうから具体的なオーダーはありましたか?

具体的な細かいオーダーというものは特になかったです。ただ、やはりアニメのオープニングを飾る楽曲なので、しっとりしているものよりは疾走感があるもの…という感じで。そういうイメージは、僕のなかにもありましたね。

作品の世界観や雰囲気から、どのような楽曲イメージが浮かびましたか?

作品のプロットで主人公たちが子育てをすることはわかっていたので、それによって“愛すること”と向き合ったり、彼らの中身がどんどん変化していったりする部分は、曲を作る際のひとつの題材にしたいなと思いました。とはいえ、完全に作品そのものを歌う曲というわけではないので、作品からリンクするものとして、僕自身が生きていくうえで感じていることや、人を愛することの責任みたいなものをテーマに掲げて書けたらいいなっていう思いはありましたね。

「SHOCK!」というタイトルも、その辺りをイメージされて……?

いろいろなことに心が荒んでしまったり、恋愛感情のような個人的な気持ちを大事にすることから目を背けたりしたとき、そうした自分の考え方や生き方に大きな影響を与える人間と出会う。アニメのストーリーともリンクしていますけど、その衝撃みたいなものを表したタイトルですね。「SHOCK!」という言葉通りの、そのままのインパクトをイメージしました。

楽曲制作にあたって、個人的にこだわられた点はありますか?

普段はYOASOBIというユニットで、曲作りに専念するコンポーザーという立ち位置でやらせていただいていますが、YOASOBIは「小説を音楽にする」というコンセプトなので、別の人が考えた物語やマインドみたいなものをインスピレーションの源にして書いていきます。なので必然的に、ストーリー性やメッセージ性が強いものが多くなるんですね。
今回も『Buddy Daddies』から受けたインスピレーションあっての曲作りにはなるんですけど、僕がソロで歌うということもあり、歌詞に関してはある程度自分の好きな言葉選びをしてもいいかなと。制約がない状態で、気楽に聴けるものが作りたいという思いはありました。気楽というのは力を込めないという意味ではなくて、ラフに聴いてほしいからこそ僕もラフに作りたいなと、そういう感じですね。深いメッセージ性を含めたものではなく、生きていくなかでフワッと考えついた疑問だったり、好意を持って接している人に対して思うことだったり、日常ベースで軽く思うことを言葉にしていくことにこだわりました。これはソロ名義じゃないと、できないことだなと思いましたね。

ご自身がボーカルを務めるからこその違いがあったわけですね。

単純に、歌を歌うのって楽しいなと思いました(笑)。僕はボカロPもやっているので、他のアーティストさんに楽曲提供させていただくときは、ボーカロイドの初音ミクでデモを作ってお渡しすることが多いんです。でも、今回は自分が歌うものなので、最初から自分の声でデモを作りました。歌いながら自分的に気持ちいいところを探って、ベストを追求できたことがすごく楽しかったですね。

では「SHOCK!」が流れるオープニング映像をご覧になったときの感想をお聞かせください。

普段から頭のなかで映像をイメージしながら曲を作ることが多いので、『Buddy Daddies』のキャラクターたちの設定資料を見せていただいてから、こういうタイミングでこういうカットが入ってきたらカッコいいだろうな、面白そうだなとイメージしていたものがあったんですね。それとすごく近いものが表現されているなと思いました。もちろん僕から「こんなオープニングがいいです」とか言ったわけではないので僕の意見が反映されているはずはないのですが、曲の意図や空気感みたいなものを汲み取って映像を作ってくださっているのがわかったので、嬉しさを感じながら観ていましたね。

『Buddy Daddies』に限らずですが、タイアップ曲を手がける際に心がけていることはありますか?

いろいろなミュージシャン、アーティストごとに曲を作るうえでの心持ちは全然違うだろうし、アニメやCMソングなどいろいろなタイアップ先があると思うんですけど、僕は自分を選んでくださったからには「Ayaseと一緒にやれてよかった」と絶対に思ってほしいですね。それが一番心がけていることというか、そうであるべきだと思います。
先程、自分が好きなようにラフに作らせていただいたと言いましたが、それでも作品のことはちゃんと考えていて、僕的にプロ意識を強く持ち、僕にしかできない仕事をしていることは感じてほしいですから。アニメ作品だけでなく他のタイアップに関しても、ただカッコいい曲を作ればいいというわけではなく、どういう意図で自分に声をかけてくださったのかも理解したうえで、 自分にできる最大限以上の仕事ができるように頑張ろうとは日々心がけています。

「SHOCK!」についての反響はいかがでしたか?

YOASOBIなど普段やっている活動の楽曲リリースとか、タイアップ作品の放送があると普通に世間の反応が気になるので、わりとすぐにネットをチェックするんですけど、今回は自分が歌っているということもあって、なかなか反応が見られなかったですね。アニメの放送が始まった頃、単純に忙しくてSNSをあまり開けていなかったというのもあるんですけど、正直今回は反応をエゴサーチするのがちょっと怖かったです。 ただ、家族だとか、身近な親しい人たちからはLINEとかで「よかったよ」的な感想をもらったので、そこはもちろんホッとしています。僕はまだボーカリストとして、世間のみなさまの反応に対する耐性みたいなものがついていないので、ひどいことを言われていたらたぶん泣いちゃうんだと思います(笑)。

Ayaseさんが思う本作『Buddy Daddies』のイチオシポイントをお聞かせください。

コミカルな部分が多い作品で、ポップな描写もあるんですけど、シリアスな部分もしっかりシリアスでしたね。それによって、逆にコミカルな部分が浮き立ってくるような、ブラックジョーク的な面白さがあるかなと。ちょっと海外作品的な空気感もあるし、そこが今までにあまりない面白いポイントじゃないかなと思いました。

最後に、本作を楽しむ視聴者に向けてのメッセージをお願いします。

オープニングも「SHOCK!」という楽曲も、アニメ『Buddy Daddies』を毎週観ている方たちに一緒に楽しんでいただけたらなと思います。なにとぞよろしくお願いします。