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⑫DURDNインタビュー

  • DURDN

最初に『Buddy Daddies』という作品には、どのような印象をお持ちになりましたか?

設定的に“家族愛”を感じたので、柔らかい、包み込む系の曲を書きたくなるような作品だなと思いました。それで「My Plan」も優しいものにしたいなと思って作りましたね。

これまでのDURDNの曲って明るいものがあまりなくて、少し陰があるものを書いてきたんですけど、このアニメではそうした陰の部分は絶対に出さない方がいいなと思いました。本当に幸せに満ちたものを書くべきだなと。

そうですね。家族を描いたアニメの曲ということで明るい感じになっていたので、僕も歌うときはあまり暗くなりすぎないようにと、ちょっとだけ意識して歌った気がします。

楽曲について、アニメスタッフから具体的なオーダーはありましたか?

イメージとして「幸せに満ちた前向きな楽曲」というオーダーがありました。そういう曲に今まで挑戦したことがなかったので、正直なところ、すごく迷って悩んだ部分もあったんです。私は歌詞を担当していますが、自分が育ってきた環境のなかで、『Buddy Daddies』のような“家族愛”をあまり経験してこなかったので難しさを感じました。でも、経験したことがないからこそ、逆に「家族がこう思ってくれたら嬉しいな」という理想を入れることができたので、こういう曲が書けてよかったなと感じています。

本編後に流れるエンディング曲ということで意識されたところは?

楽的なところで言うと「My Plan」は少し変わったセクション作りになっていて、頭で“サビではないけど印象に残るフレーズ”から入るのは、アニメのエンディング曲になるならそうしようと決めていたからなんです。歌い出しも含めて、いい意味で緩急がないように、アニメ本編からスッと入ってこられるようにとイメージして作りました。流れるようなメロディで、アニメを邪魔しすぎないことを考えていたかなと思います。

最後のトラック終わりも、ちょっとだけ声が残るみたいな、そういう感じでしたよね。ああいうのが余韻になるのかなと思いました。

余韻を残したいというのはオーダーにもあったし、僕も絶対にその方がいいなと思ったんですよね。でも、実は余韻が残る終わり方をしているのはアニメ放送版だけで、CD版はあえてバシッと切っています。

そうした楽曲制作で、個人的にこだわられた点はありますか?

僕はトラック担当・アレンジ担当なので、その辺りで言うと『Buddy Daddies』の世界観的に90年代っぽいサウンドにしたいなと。だから僕も日本のシティポップとか、当時の歌謡曲派生のポップスみたいな感じを意識してアレンジしました。特にサビ前のフレーズは、ちょっとフュージョンっぽい音楽になっていて、それもアニメとフュージョンの親和性が高いと思って入れてみたという感じです。

私が担当したメロディで言うと、サビをいつもより高めの設定にしているところですね。AメロとBメロは低めなんですけど、サビだけ高くすることで柔らかい印象になったかなと。高い声の方が温かみを感じるので、Bakuの声の柔らかい部分を引き出せるようにと意識しました。

確かにこの曲は僕の音域に対して、結構高めの曲でしたね。いつもの地声じゃなく、空気を混ぜたミックスボイスみたいに歌うとリスナーたちにもいい感じに聴こえるかなと思って、そう歌おうと心がけているんですけど、やっぱり高くなると喉を締め上げちゃうんですよね。だから空気を混ぜずに、地声100%で歌っちゃうこともあったりして。でも今回は、そうならないようにと意識しながら歌っていた気がします。

普段より高いとやっぱり歌いづらくて難しいかなとも思ったのですが、Bakuは努力家なので、彼なら絶対に自分のものにできるだろうなと感じていました。そこは本人に任せたところではあります。

音域に関しては、最近どんどん広がっているから大丈夫です(笑)。ライブでも全然いけると思います。

その他に制作過程で印象に残っていることがあれば、お聞かせください。

今回はコンペがあったので、最初に依頼されたとき、まだ完成していない本編映像を観させていただいたんです。そこで大体のストーリーは把握できたので、かなり参考になりました。それがあったから『Buddy Daddies』の世界観にあわせた完全書き下ろしができたのかなと思います。

そうした流れで、アニメのエンディング曲を作っていることを実感することができました。オリジナルで曲を作るのとは違い、いろいろな人たちが関わっていることを感じながら曲作りをしたことは、印象として強く残っています。

自分たちのエゴみたいなものよりも、アニメサイドの要望を聞くことが、私たちにとっても絶対に大事な部分だなと思っていましたね。

あと、最初にエンディングの候補曲を出したとき、オープニングの曲も出したじゃないですか。

そうなんです。絶対に私たちの曲を使ってもらいたいっていう意思表示をするため、自分たちがオープニングを書くならこんな感じかな…っていう曲も一緒に提出させていただいたんです(笑)。

それで勝手にオープニングかなと予想していたんですけど、エンディングでした(笑)。

でも全体的に聴いてみると、Bakuちゃんのちょっとスモーキーな声がエンディングの雰囲気にフィットしているから、きっとそれで選んでもらったんだろうなと。そんな話を、みんなでしていました。

「My Plan」が流れるエンディング映像をご覧になってみて、いかがでしたか?

めちゃめちゃ嬉しかったです。第1話放送はリアルタイムで、全員でLINEしながら観ていました。

テロップでアニメの楽曲をやった醍醐味を感じました(笑)。CDには声優のおふたり(来栖一騎役・豊永利行、諏訪 零役・内山昂輝)に歌っていただいたリミックス・バージョンも収録されるんですけど、それを聴いてもらったら、作品との親和性の高さをより感じてもらえるかと思います。

放送後はSNSでリアクションをいただくことも多くて、「My Plan」から入ってDURDNの他の曲も聴いて下さる方が増えたので、反響の大きさを実感していますね。

アニメ文化の影響なのかもしれませんが、海外のリスナーからの反響が増えたような印象もあります。

インスタとかも海外からの英語のコメントが増えていて、やっぱり日本のアニメは海外でも人気なんだなって思いました。

みなさんが思う本作『Buddy Daddies』のイチオシポイントをお聞かせください

全体的なドラマ部分のリアルさじゃないですか。殺し屋というファンタジックな要素がありつつも、観ている人が共感しやすくて感情移入できるリアルさが魅力なのかなと思います。

ただ子供を育てるだけじゃなく、主人公たちが子供を育てることからいろいろ学んで成長していくのが、本当にリアルだなって感じます。うまくいかないことが多いのも現実的な“あるある”ですし、そこもみんなが頷けるポイントですよね。

第1話にケーキをぶっ飛ばしながらのアクションシーンがありましたけど、僕はああいうアクションのカッコよさが一番のポイントかなと思いました。車の追撃シーンもそうですし、やっぱりP.A.WORKSさんの作品はアクションシーンがめっちゃカッコいいなと。あと、殺し屋のふたりが人を殺しながら子供を育てているというギャップの面白さですかね。

僕は個人的に、P.A.WORKSさんの絵がすごく好きなんですよ。あと、声優さんたちの声がよすぎます。特に久ちゃん(九棋久太郎)役の森川(智之)さんの声はヤバイです。あの喫茶店に行きたいです。(海坂)ミリちゃんと同じジュースでいいので(笑)。

最後に、本作を楽しむ視聴者に向けてのメッセージをお願いします。

「My Plan」一生懸命歌いました。最後まで楽しんでください。

アニメの世界観と合わせて曲作りをしたので、エンディングまでスキップしないで聴いてくれたら嬉しいなと思います。

僕もいちアニメ好きとして『Buddy Daddies』を楽しんでいますが、ぜひDURDNの曲も一緒に楽しんでください。